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法話 |
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法話バックナンバー No1.
いま、この時
遠い昔の侍には『敵と立会う最中でも、風や木々の声を聞く』 という心得がありました。
生死をかける立会いの場では、空気すらも感じ取れるように五感を
研ぎ澄ませという事でしょうか。
無我の境地に至れば、草木の息吹すら感じる事が出来る。
仏の言葉に置き換えたなら『物言わぬ生命力の中に、己の存在を知れ』
に繋がるかと思います。
いま、この時、この場、そのものになる
絵を描く時は画家、子の前では親、お客様の前では接客者に。
私達は一瞬一瞬の永遠をいま生きており、今が永遠であります。
次々と変化するそのものを全てこなせくとも、
誰しもが一日のうち幾度か、安心感、幸福感を感じる事が出来る筈です。
一時なりと無心にその名を生きられればと思います。
合掌 |
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